君との距離、2歩分。
バイバイ、距離間
小夏Side
全力で走って。
歩くことなく、やっとたどり着いた駅。
だけど、時間はすでにもう1時54分だった。
「……あ、あと…6分…」
苦しい呼吸の中で、自分に言い聞かせるように独り言を呟く。
…急がなきゃ…
もっと早く走らないと…
走りながらも、携帯を開いてメールを打ち始めた私。
一応、七世には私が駅に来たってこと知ってもらいたいから。
打ち終わって、安心したのもつかの間。
押し寄せる人の多さに私はよけて歩くことが出来ない。
誰かにぶつかっては、ひたすら平謝りを繰り返して…
気付くと、もう56分。
息も上がって、限界が近付いていた。
…七世のいるホームまであと少しなのに……
もう間に合わないのかな…
3年待つしかないのかな…
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