君との距離、2歩分。
諦めかけてる自分が嫌で。
ヘトヘトになった体は、もう動かしたくないってのが本音で。
……でも、七世にも会いたくて。
ギリギリの中で私は、ただ必死に七世を探し続けていた。
矛盾してるのは分かってる。
動きたくないけど、会いたい。
会いたいけど、動けない。
人ごみの中を必死でもがく私は半分、諦めかけていた。
もう…無理なのかも…
わがままな私に、神様が怒ってるんだ…
―…こうやって諦めることを考えてる自分に泣けてくる。
私が泣いてる間にも、七世との差は広がっていくばかりなのに。
涙で滲む世界。
そこに、人ごみの中から誰かの姿が見えた。
瞼に溜まった涙のせいで姿はゆらゆらと揺れて、よく見えないけど…
………七世?
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