君との距離、2歩分。
「…小夏…」
七世が何か言いたげな表情で私の名前を呟いた、その時―…
目の前のドアがゆっくりと閉まって……
私たちに衝撃が走る。
嫌だよ……
このドアが閉まったら、もう会えないの!?
3年待ったら、七世は帰ってきてくれる?
『嫌だ』とか、『行かないで』って叫びたいのに…
大事な場面で声が出ない。
だからと言って、電車を止めることも出来ない。
どうしよう……
七世は…このままでもいいの?
七世は…私と会えなくても大丈夫?
……少なくとも、私は全然大丈夫じゃないよ…
「―…そんな顔すんな…」
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