君との距離、2歩分。



真っ赤な顔の七世が、いきなり私を睨んだ。


何で睨まれてるのか全然分からなくて、七世の顔をじっと見つめる。


すると、とうとう七世も叫んだ。




「―…オレだって小夏が好きだよ!」


「………え?」



赤い七世の表情。


陽大くんも笑ってる。



…え、それは……



「―…私のことが好きだって意味で捉えても…いいの?」


「他に誰がいんだよ。」




……ってことは…



七世と私は…両想いってことになるのかな?


私、自分に都合のいいように記憶を改竄してないよね?



「伝えなかったのは、オレなりにいろいろ考えてたからで…」


俯きながら話を続ける七世。



……あ、耳まで真っ赤だ。


七世もよっぽど恥ずかしいんだ…




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