君との距離、2歩分。

七世Side




ドアが閉まらないように、オレがとった行動は―…


力を込めた両手でドアを押さえることだった。




……これ…結構、きついぞ。


サッカーって…足ばっか使ってるから…


正直、腕の筋肉にはあんまり自信がないオレ。



目の前の小夏は眉を垂れ下げて不安そうな表情を浮かべていた。


今にも泣き出してしまいそうな顔でオレを止めようとする。



……バーカ。


オレより年上のくせに泣き虫で。


いつも泣きそうな顔してるくせに、何事もなかったようにへらへら笑う。



そんなとこがムカつくんだって。


―…でも、オレは小夏のそんなとこが好きなんだって。


完全に惚れた弱みってヤツだ。



だから泣くな…


ちゃんと笑え?




.
< 327 / 327 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:11

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ツンデレラは王子の夢を見る
ゅきカ/著

総文字数/26,713

恋愛(その他)36ページ

表紙を見る
which?
ゅきカ/著

総文字数/16,866

恋愛(その他)45ページ

表紙を見る
君中毒-Another Stories-
ゅきカ/著

総文字数/17,876

恋愛(その他)41ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop