君との距離、2歩分。
「あー…また今度じゃダメ…?」
「えー!?何か用事があるの?」
「まぁ用事っていえば用事だね……」
「もしかして…中原先輩絡み?」
「まぁね…」
「七世くん…中原先輩のこと好きなの!?」
―――…はぁ…?
オレが小夏を好きになることなんか
この先、きっと
一生ないだろ。
…だって今日の朝も喧嘩したばっかだし。
普通の女の子みたいに可愛い性格してないし。
第一、年上だし。
オレにはオレの世界があるように
小夏にも小夏の世界がある。