君との距離、2歩分。
「七世ー届けて来たよ♪」
ご機嫌な様子でオレの前に現れた陽大。
きっとアニメとかだったら周りに花が飛んでるだろう。
「…おつかれー」
「あれ?何かテンション低くねぇ?」
「お前が高すぎんだよ。」
「だって小夏ちゃんに会えたんだもーん♪」
―…あれ以来、陽大は小夏にベタぼれだ。
コイツが小夏のこと本当に好きなのかは分かんねーけど。
「…オレ、分かっちゃったかも……」
「―…あ?」
「もしかして君ら喧嘩中?」
陽大は、見た目バカっぽそうだけど結構鋭い。