君との距離、2歩分。



目を光らせて正解を求めてくる陽大。




―…めんどくさいから適当にごまかすことにした。




「…さぁ?」



「あ、やっぱり喧嘩だった?」



「陽大くんのご想像にお任せしますよー」



「七世ー…教えろよ!」



「次、移動だよ?」




それだけ言うと




次の授業の教科書を持って、席を立った。




「あ、おい!待てよ!!」





後ろから陽大の慌てた声。



そんな声なんか無視して一人で歩き出すオレ。









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