君との距離、2歩分。



体がこわばる。




ゆっくりと振り返ると、そこには―…





「ほ…本多先輩…」



「サボり?中学生は勉強しなきゃだめだよ。」



「あは…ちょっとダルくて…。」



「私もよく中学の頃小夏とサボったんだー」





ケラケラと笑う本多先輩が持っていたのは大量のゴミ。





「ゴミ捨てですか?」



「うん。今、文化祭の準備中でさ。何もすることがない私はパシリなの。」



「そんなの小夏に行かせればいいんですよ。」



「いや、小夏もめっちゃ頑張ってるよ!」






本多先輩は、時間を確認すると




「ヤバい!もう行かないと怒られる!!じゃあね。」





そう言ってゴミを引きずってどこかへ行ってしまった。









< 60 / 327 >

この作品をシェア

pagetop