君との距離、2歩分。
その後の時間は、全部の授業に出席した。
必死に黒板の板書を写すけど、小夏のことばっかり考えてたから誤字がかなり多かった。
―…そして昼休み。
オレの携帯が鳴った。
「電話?」
「や、メール。」
送信者は、千波留ちゃん。
「あ、千波留ちゃんかぁ♪」
隣で陽大がニヤニヤしながら携帯を覗き込んで来る。
「勝手に見んじゃねーよ。」
そう言い陽大の頭をコツンと叩いて、返信を始める。
千波留ちゃんからのメールの内容は
『昨日楽しかったね♪また遊んでね(^-^)v』
だったので
『ねー、相談乗ってくんない?』
と返信。
小夏のことは、やっぱり女子に聞いてみるのが正しいだろ。