君との距離、2歩分。

七世Side




オレは、暗い夜道でチャリをこいでいた。





――…はぁ




危なかった……。




あのまま小夏を見てたら



『オレのこと好きって本当?』



って聞いちゃいそうだったから。




小夏には悪いけど、鍋をこぼしてくれたのはオレにとってはラッキーだったみたい。




少し夜の空気に当たって頭冷やさなきゃ。




今日の昼間から小夏のこと意識しすぎだって。





何か自意識過剰なヤツみたいになってるぞ?








< 82 / 327 >

この作品をシェア

pagetop