君との距離、2歩分。




「小夏ちゃん、これから打ち上げだって。メグも行くよー」



そう言って歩き出した玲くん。



嬉しそうに玲くんを追い掛けるメグちゃんの後を走ってついていく。




「―…小夏!」



名前を呼ばれて振り返ると、そこにはカバンを持った七世の姿。



「あ、帰るの?」



「これから陽大の家でウイニングイレブン大会だから。お前は?」



「私はクラスのみんなで打ち上げー♪明日の文化祭、売り上げ協力によろしく!」


そう言って七世にパンフレットを渡す。



「お前のクラス迷路かよ。なんかヘボそう…」



目の前の七世はパンフレットを見ながらバカにしたように笑う。



その顔にキュンとしたけど


「うるさいなぁ!結構上手く出来たんだからね!!」



と気持ちとは裏腹に反論。


「まぁ、行くだけ行ってやる…」



「小夏ちゃーん!置いてっちゃうよー?」








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