君との距離、2歩分。
七世Side
「うわ、オフサイド。」
「七世ってゲームのサッカーは下手なんだな。」
「――…うるせぇ。オレはウイイレはあんまりしないんだよ!」
そう言って、がむしゃらに操作ボタンを押すオレ。
正直言って小夏のことが気になるからなんだけど。
「はいゴール!!これで4対0ー」
「おい、七世!もっと頑張れよ!!お前サッカーやってただろ!」
怒った陽大は、そう言ってオレの肩を叩く。
オレは陽大のコントローラーを床に叩きつけた。
「この審判、オレにだけファール出しやがって!楽しくねー……オレ帰るわ。」
自分のカバンを持ち、陽大の部屋の扉を開ける。
そんなオレを必死で止めて謝る友達たち。