ボクの歌姫
一緒に入る?と言おうとした私の言葉を遮って、愛が言った。
「てゆーか笑斗く~ん?
もう外は暗いんだから、姫歌の傘入れてもらって駅まで送りなさい!」
「あ…そうだよな。」
「え、でも駅まで15分くらいだし1人でも大丈夫…」
「姫歌?」
「はい!」
「笑斗だって一応男だから、送ってもらいな?」
「一応って何だよ。」
愛の言葉に、笑斗くんがちょっと拗ねてる。
何か可愛い…って言ってる場合じゃない!
「じゃあ、笑斗くんお願いします…。」
「おう。」