ボクの歌姫
玄関で靴を履いている私に愛が言った。
「じゃあ姫歌、気をつけてね!笑斗に襲われないように。」
「襲わねーっつの。」
う"…即答ですか?笑斗くん。
そりゃ襲われたい訳じゃないけど…複雑だなぁ。
「もう愛!変なこと言わないで!」
「ごめんごめん。姫歌が可愛いからつい。」
いやいや愛さん、それはありません。
私が可愛いだなんて。
「姫歌、雨が本降りにならない内に帰ろうぜ。
愛、今日はサンキュな。」
「いえいえー。」
「私もありがとう!また明日ねー!」
そう言って手を振り、
笑斗くんを傘に入れて愛の家を後にした。