ボクの歌姫





「………」



気まずくなって、2人共無言のまま道を歩いた。



怒ってた訳じゃないみたいだけど、姫歌のあの笑顔の意味が気になって仕方ない。



姫歌から話してくれるまで待つって決めたのに
俺全然ダメだな…



そんな風に考えていると、俺たちの足元を黒い何かが横切った。



「きゃあ!!」



驚いた拍子に姫歌がフラつき、



「っぶねえ!姫歌大丈夫か!?」



気付けば、姫歌が体ごと俺の腕の中にいた。





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