ボクの歌姫





「あ、笑斗!愛どこ行った?」




屋上へ向かう途中、幼なじみ兼1つ先輩で2年生の
倉田和志(くらた かずし)が声を掛けてきた。




「昼休み始まってすぐに教室出てったけど?」



「マジ?おっかしーな?もうちょい探してみるか~。
サンキュな笑斗!」



「和、そろそろケータイ買えばいいじゃ…


「俺は流行りに乗らない主義なの!」



「流行りって…」



いつも通りの掛け合いに改めて笑った。






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