ぽんぽんぼん
ぼんっ!!
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昨日に引き続き今日も晴天。
まさに絶好のお墓参り日和だ!とお父さんが朝から叫んでいた。
お墓参り日和って何だろう……。
って思ったけど、お祖母ちゃんが皆でお墓参りに行く事を喜んでいるのかな…なんて思ったりもする。
まあ、それにしてもだ、……午前中なのに暑過ぎやしませんかっ!
額から流れる汗が止まらない。
頭は麦わら帽子を被っているのに、蒸されている感覚だ。
「暑いー!」
唇を尖らせて不満を口にすれば、前を行くお父さんが後ろを振り返りながら、
「もうそこだから頑張れ!お父さんなんか水の入ったバケツ持ってるんだからな!」
そう言って手に持っているたっぷり水の入ったバケツを少しだけ上にあげる。
確かに水の入ったバケツは重そうではある。けど、暑いものは暑い!
私の後ろにいる海も目を細めて怠そうに歩いている様子からみても、私と同じ気持ちなんだろう。
「私はもう溶けた。アイス食べたい。健次に会いたい」
後ろから聞こえてきたその言葉に苦笑いを漏らす。
やっぱり海と私の気持ちは同じじゃないや。
「最初の二つは同意だけど、最後のは違うくないかい?」
「違わないよー。だって会いたいし」
「さいですか」
こっちも体力が限界に近付いているのに、今海ののろけ話に付き合う気力はゼロだ。
さっさとこの話を終わらせるに限る。
結果、その後に話は続かず、だらだらとした足取りでお墓の前までやって来た。