彼は、魔法使い
直樹さんがちゃんとしてるところ、あたしは1度も見たことなんてない気がする。


「で、電話なんだったんだよ」

「なんか、今日の予約したかったみたいで」

「って、ことは新規の客か」


お店の定休日を知らないで、電話をしてくるくらいだから、、、


奈々ちゃんは「Dolls」に、来たことはないのかもしれない。


「たぶん」

「新規の客逃すのは、痛いねぇ。まぁ、定休日だから、仕方ねぇけど」


確かに、新規のお客様をミスミス逃すのは勿体無い。


今日、奈々ちゃんの家に行ったら「Dolls」のこと、進めてみようかな?


もしかしたら、来てくれるかもしれないし。


「直樹さんでも、そんなこと考えるんですね」

「これでも、ここの店長ですから」


さも、当たり前だ、と言うような言い方をされた。

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