彼は、魔法使い
それなのに、聞き返されるとは思わなかった。


「上手いとか下手とか、自分で決めるもんじゃねぇだろ?」


、、、確かに。


「でも、直樹さんなら「もちろん」とか、自信満々に答えそうだったんで」

「どんな風に、俺のことを見てんだよ」


、、、自意識過剰のナルシスト。


「スタイリストのランクなんて、俺らが決めるんじゃない。周りが決めんだよ」


直樹さんの口から、まともな意見が、、、


「まぁ、1番は客だな。どんなに上手くても、客を満足させれないスタイリストは、意味がねぇ」


ふ~ん。


やっぱり、意外だ。


直樹さんの口から、正論が出てくるなんて、、、

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