彼は、魔法使い
「だ、け、ど、ここの1番は、俺」


なんて、言う。


「1番、自分のお客さんが多いからですか?」

「そう。俺、指示されてんの」


あながち、間違いじゃないけど、、、


やっぱりこの人だからか、素直に「そうですね」とは言いたくない。


「すぐに、省吾さんに越されますよ」


だから、嫌味なことを言ってしまった。


「言うねぇ~」

「素直なもので」


あたしは、満面の笑みで返す。


「そんな可愛くねぇ女の髪なんて、一生切ってやんねぇ」

「頼むこともないと思いますけど」


売り言葉に買い言葉、、、

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