彼は、魔法使い
「芹香さん。ホント、わがままなこと言って、ごめんなさい」


奈々ちゃんの家に着くと、あの頃と変わらない、奈々ちゃんが出迎えてくれる。


「ううん。気にしないで」

「とりあえず、上がって下さい」


その言葉に、あたしは奈々ちゃんの家にお邪魔した。


そして、そのまま奈々ちゃんの部屋に通された。


「あたし、着替えてきますね」


そう言って、奈々ちゃんは着替えをするために1度、部屋から出て行く。


あたしは、その間。


持って来ていた、荷物たちを取り出す。


、、、あ。


そう言えば、いつ、どこでも、カットの練習が出来るようにって、、、


シザーケース(ハサミとかを入れる鞄)も、一緒に持ち歩いていたんだ。

< 115 / 343 >

この作品をシェア

pagetop