彼は、魔法使い
「あーーーーー!!思い出した!!」


志麻さんが、店内中に響き渡る声を響かせた。


かと思えば、走ってスタッフルームへと入って行ってしまった。


、、、志麻さん、どうしたんだろう。


それから、少しして、、、


志麻さんがまた、走って戻ってくる。


__バサッ__


1冊の雑誌を、來都の前で広げた。


「、、、こないだの」


來都は、その雑誌のことを知っているようで、、、


しかも、來都と一緒に伊織も写ってる。


あたしは、志麻さんが持ってきた雑誌を覗き込む。


"天才スタイリスト「伊織、來都」"


なんて、大きい見出しで書かれている。

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