彼は、魔法使い
それは、直樹さんにしかわからないことで、、、


聞くにも、聞けない。


でも、來都は直樹さんの言葉を聞き、嬉しそうな顔をする。


そして、腰につけていたシザーケースを外した。


「俺は合格ってことで良いだよな?店長さん」

「あぁ」


來都の言葉に、直樹さんが頷く。


「じゃ、来週からよろしく。「Dolls」のみなさん」


そう言って、意味あり気に笑って、お店を出て行った。


来る時も急なら、帰る時も自由だな。


なんて、自分の弟の自由奔放さに呆れた。

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