彼は、魔法使い
ホント、ムカつく奴!!


__バンッ__


勢いよく、ロッカーのドアを閉めた。


「お疲れ様でした」


他のスタッフたちに、挨拶をしてお店を出る。


「お疲れ」


直樹さんには言っていないのに、挨拶を返される。


お前には、言ってない!


でも、それに構うことはしなかった。


「よっ」


そんな気持ちで出ると、來都に声を掛けられた。


「先に帰ったんじゃ」

「話したいこともあったし、待ってた」


そう言って、あたしの隣に並んだ。

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