彼は、魔法使い
すいませんね、ウジウジした性格で、、、


「戻れば良いじゃん。スタイリストに」


來都は、そんな言葉を言う。


「今は、レセプションの仕事も覚えたばっかだし」

「だから?」

「なのに「抜ける」なんて言ったら、志麻さんにも迷惑、、、」

「そこに、芹香の意志はないわけ?」


、、、あたしの意志?


それは、、、


「やりたいって思ってるなら、やれば良い。奈々の髪切った時、思わなかったのか?楽しいとか」


、、、思った。


これが、あたしがしたかった、スタイリストの仕事だって思った。


「思ったんだろ?」


そう尋ねる來都に、頷く。

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