彼は、魔法使い
「なら、迷う必要なんてねぇだろ」


それは、そうだけど、、、


「鳴海さん。「芹香は必ず戻ってくる。そして、うちの店でトップスタイリストになる」って、言ってた。だから、「自分たちの腕を、磨いて持ってろ」って。俺や、伊織に言ってた」


、、、鳴海さん。


そんなことを思っていたなんて、知らなかった。


「、、、とりあえず、鳴海さんにも近いうちに相談しに行く」


今、自分が思ってることを伝えて、それで、、、


どうなるかは、やっぱりわからないけど、、、


もう1度、頑張ってみよう、かな?


「芹香には、スタイリストしか出来ねぇよ。お前くらい不器用で、真っ直ぐに「スタイリスト」って、仕事に向き合ってる奴は居ねぇんだから」


來都は、そう安心したように笑った。

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