彼は、魔法使い
__パサッ__


「カラー剤。家にはないから、明日にでも鳴海さんから貰ってきて」


カットが終わり、來都に鏡を渡す。


來都はその鏡を見ながら、髪型を確認する。


そして、、、


「ブラック系?」

「今の髪型に合うと思ってんの?」


カラーの色を聞く、來都に呆れながら言う。


「そのカットを活かして、來都らしくするなら、落ち着いたホワイトアッシュでしょ」

「ホワイトアッシュなんて、やったことねぇよ」

「それが1番、今の來都らしくなるのよ」


そう言うあたしに、來都は渋々了承した。


頼んでおいて、文句をつけるなよ。

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