彼は、魔法使い
「でも、パリとうちは違う。うちは美容院だ」

「わかってる、つもりです」


パリであたしがして来たことは、ヘアスタイリングがメインだった。


でもここは、美容院。


つまりカットやカラーなどの美容師としての技術が問われる所。


「始めは、アシスタントとして入ってもらう」

「はい」


美容師として、あまりカットをしていなかったんだから仕方ないだろう。


「「Dolls」は全部、直樹くんに任せている。だから、決めるのは彼だ。彼から合格が出れば、芹香ちゃんも來都くんと同じようにスタイリストとして働ける」

「鳴海さん。直樹さんのこと、かってるんですね」


來都も、直樹さんのことをかっていた。


あたしには、よくわからないけど、、、

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