彼は、魔法使い
「それにカラーだって、誰かにやったのは何ヶ月ぶり。だから、あたしはスタイリストを辞めたんじゃん」


あたしは吐き捨てるように、言う。


「でも、これからはアシスタントとして、もう1度やり直すんでしょ?」


瑞穂さんが、気を使う。


「ですね」


あたしは笑って、誤魔化す。


でも、、、


そう思うと、あたしは4年も無駄にしたんだ。


大きいな、4年って、、、


タイマーが鳴る。


1度チェックをする。


良いかも、、、


「流すよ」


そしてシャンプーをし、ブローした。

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