彼は、魔法使い
すると、直樹さんが近付いてくる。


そして、來都の髪をマジマジと確認する。


、、、な、何よ。


「綺麗に色が入ってるな」


綺麗も何も、色を入れるのがカラーですから!


もしかしてあたし、バカにされてる?


「カラーをしたのは久々だけど、色くらい入れれます」

「はぁ?」


直樹さんは、呆れたような顔であたしのことを見る。


「直樹さんが言いたいのは、そういうことじゃねぇよ」


そして、來都も同じような顔であたしのことを見る。


じゃっ、じゃあ、どういうことよ!


「アッシュカラーは、カラーの中でも難しいんだよ。色を出すのが」


、、、そんなこと、思ったこともなかった。

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