彼は、魔法使い
だって、カラーはカラーだ。


それって相手の髪質とか、ちゃんとわかってないだけじゃない?


來都の場合、元々明るい髪質。


それなのに、わざわざ明るい色を入れていた。


だからブリーチをしなくても、綺麗にホワイトアッシュの色を出しやすい。


それに、元々明るい透明感のあるホワイトアッシュにしたかったわけじゃない。


少しくすんだような、落ち着いたホワイトアッシュにしたかったわけだし。


「で、これでいい?」


あたしが勝手にカットして、カラーまでした。


それに、來都の意見て聞いてなかった。


だから、あたしは一応確認をする。


「良いじゃね?」


そう、ぶっきら棒に答えた。

< 194 / 343 >

この作品をシェア

pagetop