彼は、魔法使い
ただ頼まれたカットを、言われたままにしていただけだ。


そこに、あたしのカットは存在しない。


「流行」と言う言葉に、合わせていただけ、、、


カットしていて、この子には別のカットの方が合うのに、、、


なんて、思ったことも多々あった。


それでもあたしは、ただ言われるままにカットをした。


それはスタイリストとして、どうなんだろう。


、、、間違っていたんじゃないだろうか?


「踏んだんですかね?」


それなりに、いろんな経験は積ませてもらえたと思う。


だけど、、、


「スタイリストとして「ちゃんと段階を踏んだか?」と聞かれたら、違うような気がします」

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