彼は、魔法使い
あたしはその場に混ざることが出来ず、静かにお店の外に出た。


そして、近くに合ったベンチへと腰を下ろす。


あたしは彼らの、、、アシスタントの子たちの邪魔をしてるのかな?


彼らの気持ちも、わからないわけじゃない。


どんなに勉強しても、1番身に付くのは経験だ。


お客さん相手にして、カラーやパーマ、カットしなければ一人前にはなれない。


わかるよ?ちゃんと、わかってるよ。


だけど、あたしも、、、


あたしも、その輪の中に混ぜて欲しいだけ。


もっと勉強して、もっともっと、、、


たくさんの人に、魔法をかけてあげたいだけなの。

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