彼は、魔法使い
それは、あたしの、、、わがままなのかな?


あたしはゆっくりと、空を見上げる。


そこには、満天の星空。


パリに居た時も、よく、、、空を見上げていた。


別に、今回が初めてじゃない。


周りの人たちの反感を買ってしまったのは、、、


パリに居た時なんて、もっと酷い嫌がらせにだってあった。


もちろん、傷ついたし、辛かった。


それでも、あたしがスタイリストとして魔法をかけ続けたのは、、、


最終ゴールが、あったから、、、


お父さんと一緒に、お父さんのお店に立つという、、、


夢が、目標が、、、あったから、、、


それに比べて、今のあたしは、、、


そのゴールが、わからない。


どうして、またスタイリストになった?


それは、、、


また、魔法をかけたいと思ったからで、、、

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