彼は、魔法使い
「お前はまだアシスタントとして、ロクに店に立ってねぇ」


それは、、、そう、だけど、、、


「それで逃げ道を作るような奴、うちの店には必要ねぇ。さっさと、辞めちまえ」


そう、キッパリと言われた。


直樹さんの言葉は、間違っていない。


むしろ、正しいだろう。


だけど、素直に認められない。


「直樹さんには、、、あたしの気持ちなんて、わからない」


そして、あたしは自ら、自分の気持ちに鍵をする。


誰も、入って来れないように、、、


あたしは、直樹さんのことを睨みつけた。


「一生誰にも、わからない」


そして、あたしは言い捨てるように、、、


その場を後にした。

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