彼は、魔法使い
「おはようございます」


そんな3人のことを気にすることなく、先ほどと同じように挨拶をする。


「おい」


そんなあたしに声を掛けてきたのは、直樹さんだった。


「お店は辞めません」


あたしは直樹さんの次の言葉を聞く前に、先に言う。


そして、荷物を置くなり、スタッフルームを後にした。


お店のフロアに戻ると、調度出勤して来た來都と鉢合わせになる。


「お前、、、」

「何」


あたしに声を掛けてきた、來都のことを冷たく言う。


昨日とは違うあたしに気付いたのか、その言葉の続きを、來都は言わなかった。


朝のミーティングの時も、あたしの変わりように、チラチラと視線を向ける子たちが居る。

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