彼は、魔法使い
「あたしはお父さんがお店を辞めて、どうして自分がトップスタイリストになりたかったのか、わからなくなったんです」


別に好きで、美容師(スタイリスト)になろうと思った訳じゃない。


ただ、お父さんみたいになりたくて、、、


そう思って、ずっと頑張っていた。


大好きだった、お父さんと並びたくて、、、


「スタイリストとして、誰かを綺麗にしてた時。楽しいと思わなかった?」


それは、、、


「その顔は、あったんだ」

「多少は」

「でも、辞めるんだ」


だって、、、


最終ゴールが、なくなったから、、、

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