彼は、魔法使い
あたしは、ゆっくりと頷く。


「そっか。で、これからのことは決めたの?」

「、、、まだ」


何をするか、まだ決めていない。


それに、このまま仕事に付けなければ食べて行くのにすら困る。


「なら、うちで働く?」


うちでって、鳴海さんは美容院のオーナーで、、、


そこで働くって言うのなら、やることは1つで、、、


「あたし、スタイリストを辞めたんですよ?」

「それはさっき、芹香ちゃんの口から聞いた」


じゃあ、なんで?


あたしは、鳴海さんに首を傾げる。


「美容院だからって、お店に居るのはスタイリストだけじゃないだろ?」


、、、?


さっぱり、検討がつきません。

< 26 / 343 >

この作品をシェア

pagetop