彼は、魔法使い
直樹さんは、あたしの唇にキスを落とす。


さっきとは違う、激しいキスを、、、


時折、あたしの口から漏れる声に恥じらいを感じながらも、止めることは出来なかった。


熱を帯びてくる、あたしの体は、、、直樹さんを求めていた。


何もかもが、初めての行為。


今まで知らなかった、自分自身。


直樹さんはそんなあたしのことを、わかってたのだろうか?


時折、あたしのことを気にかけ、、、


優しく、優しく、、、あたしのことを、抱いた。


気付けば、行為の後。


あたしは夢の中へと、落ちていた。


そんなあたしのことを見ながら、直樹さんが複雑そうな顔をしていたことに、、、


あたしは、気付かなかった。

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