彼は、魔法使い
目を覚ました時。


隣から、規則正しい寝息が聞こえてくる。


今、自分が置かれている状況を把握するのに、少し時間が掛かった。


目の前には、直樹さん。


その隣に、何も服を身に纏っていない、あたし。


昨日、來都と口喧嘩になり、、、


アランから電話が来て、、、


成り行きで、直樹さんと一緒に帰ることになって、、、


近くにあった居酒屋で、ご飯を食べて、、、


すきっ腹にアルコールを流し込み、、、


完全に酔っ払って、直樹さんと、、、


これ以上、思い出すのは辞めよう。


そこで、あたしは自分の記憶にストップをかけた。


ガンガンと、頭が痛む。


体もダルイし、お腹が少しだけ痛む。

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