彼は、魔法使い
あたしは直樹さんを起こさないように、静かに布団の中から出る。


そして、ベットの下に散らばっている服たちを急いで身に纏う。


何か言うべき?


でも直樹さん、寝てるしなぁ、、、


悩んだあげく、あたしは直樹さんに何も言わずに、直樹さんの部屋を出た。


自分の部屋に戻り、少し熱めのシャワーを浴びた。


タオルで濡れた髪たちを乾かし、ミネラルウォーターを体に流し込む。


『俺のタメに、、、スタイリストで居ろ』


ふと、昨日の直樹さんの言葉を思い出す。


どんなつもりで、あたしにそんな言葉を言ったのか、結局わからなかった。


だけど、、、


今のあたしがスタイリストで居る、理由には、、、調度良いのかもしれない。

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