彼は、魔法使い
鏡と向かい合い、髪を乾かす。


そして、いつものようにヘアメイクをする。


正直、直樹さんのことを好きなのかよくわからない。


わからないけど、直樹さんに抱かれたことを後悔していない。


どんな意味が合ったのか、どんなつもりだったのか、わからない。


それを直樹さんに尋ねることなんて、、、あたしは、しない。


良い、大人だしね?


今日、お店で直樹さんに会っても、何事もなかったように接しよう。


あたしが気にしてたら、直樹さんだって気にするだろうし。


それに、お酒の席でのこと、、、


それをグチグチ言うのは、なんだか違うような気がする。


大丈夫。


昨日、直樹さんには助けられた。

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