彼は、魔法使い
「芹香、來都」(フランス語)


そう言い、あたし達の元へやって来る。


「、、、アラン」(フランス語)


あたしは、彼の名前を呼ぶ。


何しに、日本に来たのだか。


そんな気持ちで、アランのことを見つめる。


「來都も、この店に居ることは伊織から聞いてたよ」(フランス語)


アランは、あたし達の気持ちも知らずに、そんな言葉を向けてくる。


「何しに来たんだよ」(フランス語)


來都は、そんなアランに直球に尋ねる。


「何って、お前らのことを連れ戻しに」(フランス語)


連れ戻しにって、、、


てか、ペラペラとフランス語で話すアランに、スタッフたちは「誰?」と、でも言いたいよな視線を向ける。

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