彼は、魔法使い
その自信がどこから来るモノなのか、あたしには不思議でならない。


「お前、意外としつこい奴だったんだな」(英語)


ウンザリした様に、直樹さんは言う。


直樹さんとアランは同期だから、顔見知りなんだもんなぁ。


そんなことを思いながら、直樹さんのことを眺める。


「ふ〜ん。そう言うこと」(英語)


急にアランが、そんな言葉を零す。


何がだよ!


アランは直樹さんとあたしのことを交互に見る。


いや、意味わかんないし。


「直樹、この店からは芹香を出せ。今度のヘアショーに」(英語)


ヘアショー?


アランの言葉が、さっきから全く理解出来ない。


そんなあたしのことを直樹さんが、チラッと見る。

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