彼は、魔法使い
アランはニヤリと、口元を緩ませる。


「だけどお前がユイに負けたら、スタイリストは諦めろ。そして俺の元に戻って、ヘアメイクアップアーティストとして働け」(フランス語)

「オイ!」(フランス語)


アランの言葉に、來都がムキになる。


「わかった」(フランス語)

「お前も何考えてんだよ!」


來都は、あたしに言う。


何って、、、


でも、これが1番良いような気がする。


スタイリストを続けるにしても、辞めるにしても、、、


これが、1番ハッキリする。


「直樹さん。そのヘアショーに、あたしのことを出してください。お願いします」


そして直樹さんに向って、あたしは頭を下げる。

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