彼は、魔法使い
ほとんど受付に居たあたしは、忘れてた。


ここが、美容院だってことを、、、


みんな美容師免許を持っているのに、学校を出てすぐにカットなんてさせてもらえない。


それでもみんな、自分の夢のために下積み時代を超えて行く。


越えた後、彼らはどんな景色を見るんだろう。


そして、あたしには、、、


、、、何が、見えていたのだろう。



今じゃ、その景色を見ることも、、、


もう一度、そのラインに立つことも出来ない。


だって、、、


あたしは、もう、、、スタイリストじゃないから、、、

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