彼は、魔法使い
あたしは振り返り、パチパチと何度も瞬きをする。


「、、、なんで?」

「なんでって、ここ俺の部屋だし」


そう言い、直樹さんは自分の部屋のドアを開ける。


そして、そのまま部屋に入って行こうとする。


「ちょ、ちょ、ちょ」


あたしは、直樹さんが閉めようとするドアを掴む。


「なんだよ」


そんなあたしに、顔を顰める。


「お店に、、、鍵、忘れちゃって」


あたしは、苦笑いをする。


「大家に借りに行けば?」


それも、ちゃんと考えましたよ!

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