彼は、魔法使い
え、、、


あたし、なんか間違ったことでも言った?


「そうかな?昨日と一緒にしか、見えないけど」

「志麻ちゃんだけだよ、わかんないの。朝、省吾に切ってもらったんだ」


瑞穂さんは、嬉しそうに言う。


「この髪型ならサイドにアクセントカラーのメッシュ入れたら、もっと瑞穂さんらしくなりますね」


あ、、、


また、余計なことでも言った?


今度は瑞穂さんまで、驚いたような顔をする。


「サイドにアクセントカラーのメッシュねぇ」


あたしが言った言葉を、直樹さんが言う。


、、、あたし、やってしまった。

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