彼は、魔法使い
「俺も、芹香ちゃんに辛口な評価いただきたいね~」


辛口って、何よ。


確かにさっきのは、失態だった。


だけど、あたしは省吾さんのことをけなした訳じゃない。


「なら、直樹さんは、坊主にすれば良いんじゃですか?きっと、直樹さんなら似合うと思いますよ」


あたしは、嫌味たっぷりに言う。


「直樹が坊主って、、、」


悟さんと省吾さん、志麻さんは、ゲラゲラと笑い出す。


瑞穂さんは、堪えてるようだが限界だったみたいで、、、


4人とも、一緒にお腹を抱えて笑う。


「お前、美容師が坊主って洒落になんねぇだろ」

「直樹さんなら似合うと思ったんですけど、残念」


あえて、落ち込んだ素振りをする。

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